ASD息子の運動機能…これで改善!

保育園 幼稚園 小学校

こんにちは、STママ かこ です。

今回は、運動ベタだった息子の成長についてお話します。

発達障害のある子どもたちの中には、発達の特性により体幹が弱い子が多くいる、ということはご存知の方も多いと思います。また感覚特性により、周囲の人と同じ感覚情報を受け取っていても、脳が異なる捉え方をすることがあります。

体幹が弱いと、全身の発達に影響し、姿勢保持が難しく集中力が続かないことで、運動機能・学力低下に繋がることが知られています。また感覚特性により特定の運動や遊びを嫌がる、もしくは好んで同じ動きを何度も繰り返すこともあります。

小さい頃から、体格が同年齢の子よりも一回り大きい息子。

一見たくましく、運動もよくできそうに見られていましたが・・・むしろぶきっちょで、ボール遊びやブランコは苦手でした。

まず、幼少期からの状態を見ていきましょう。

・2歳ごろ、よくつま先立ちでその場でクルクル回る

・砂遊びや泥遊びで、手が汚れるのを嫌がる

・砂浜や芝生で裸足になることを、泣いて拒否する

・勢いよく走るも、なぜか目線は斜め後ろなことが多い

・ボールをキャッチするのが苦手

・ブランコがうまく漕げない

次に好きだったことを上げてみます。

・高いところに登りたがる(大きなジャングルジムはてっぺんまで、公園の木にも登ってました)

・高いところから飛び降りたがる

・ダイナミックに揺さぶられると大喜び(父親に腕を掴まれてぐるぐる回ったり、ジェットコースターも好き)

・三輪車やスクーターで爆走(幼稚園では、スクーターに乗って滑り台を勢いよく滑り降り、地面に降りたところで体が1回転し、無傷ながらも先生にこっぴどく怒られた、というエピソードも 汗)

感覚特性の凸凹により、感覚統合の発達過程であるボディイメージの形成、手指の機能分化がうまくいかず、身体を大きく使った運動や手先の細かな動きを必要とする動作が苦手であると感じてしまうことがあります。(https://h-navi.jp/column/article/35025964 より)

当時、発達性協調運動障害(発達性協調運動症)と診断はされていませんでしたが、手・目・足のそれぞれの部位の動きを一緒に行う運動(キャッチボール、縄跳びなど)が、苦手そうでした。

【手先の不器用さに関しては・・・手先が不器用…ASD息子がハマった遊び5選! 

高いところに登ったり、走って風を感じるのも好きだった息子。このまま運動嫌いにならないよう、遊びの中で体幹を鍛え、運動を楽しめる子になってほしい!!と、取り組んだことをご紹介します。

トランポリン

近くの児童館では、毎週日曜にエアートランポリンで遊ぶ時間を設けており、時間ごとに「3歳まで」「4歳~6歳」などと対象年齢を区切って遊べました。最初は、エアーの「ブオーーッ」という音を怖がっていましたが、徐々にトランポリンの上に上がれるようになりました。

座っているだけでも周囲の振動で体が揺れることを面白がり、親が手を取って立たせて遊ぶのに慣れてからは、自在に大きくジャンプして楽しめるようになりました。

そこで、自宅でも楽しめるようにとトランポリン購入を検討しました。

トランポリンの効果として、

体幹を効率よく鍛えることができる

バランス感覚が養われる

体の使い方が学べる
ジャンプしたときの姿勢の乱れを防ぐために、脳が活発に働きます。「この力でジャンプしたら、着地の際このくらいの力で踏ん張らないとうまく着地できない」などと、脳は瞬間的に判断し、体に命令をします。この作業を繰り返すことで、体の使い方がだんだんとわかり、怪我や事故を回避できる力が養われます。(https://kencoco.com/media/articles/86536 より)

我が家はこのトランポリンを購入。

折りたたみ式ですが、目についたらすぐに飛べるよう、結局出しっぱなしに。息子はもちろん、親も使用できれば運動不足解消になるので、耐荷重80kgのものを選びました。念のため、下にマットを敷いていましたが、トランポリンは布バネタイプで、飛ぶ際のきしむ音も気にならずに楽しみました。

キャスターボード(エスボード)

動画の影響で、小学校3年制の頃から「スケボーに乗ってみたい」と息子。

スケボーは難しいし危ないんじゃないかなー、と思いながら検索すると、今どきはキャスターボードというものがあるらしい、と判明。

スケボーもキャスターボードも、体幹を鍛えられるという点では共通しているも、一般的にスケボーの方が難易度が高く、比較的キャスターボードの方が早く乗れるようになるらしい…

(キャスターボードについて詳細はこちら https://camphack.nap-camp.com/2234)

お値段もお手頃なエスボードなら始めやすいかも、と息子にも動画を見せ、「やりたい!」とのことで購入。膝当てなどサポーターも準備。

親は手本を示せないため、超初心者用の動画を見せつつ練習。

なかなか上達しないと諦めちゃうかな~と思っていたら、1日で両足乗せて何とか数秒バランスが取れるように。

そうなると続けて練習することも楽しくなり、半年ほどで平地ならどこまでも乗れるようになりました!

腕を大きく動かさなくても安定してバランスがとれ、体幹をうまく使えていたのだと思います。「難しいと思っていたことでも、繰り返し練習するとできるようになる!」と自信にも繋がったようです。

縄跳び

実は、母親の私は縄跳びが得意で、小学校低学年の頃から二重跳びはもちろん、はやぶさ(二重あや)や、つばめ(二重交差)、側振飛びも飛ぶことができました。転校の多かった私は、縄跳びが良くできたことで一目置かれ、新しい学校でも馴染みやすくなり、友人にも恵まれた経緯があります。

そのため子どもたちにも、幼稚園児の頃から遊びの中で教えていました。

息子も、小学3年の時には、はやぶさや側振飛びができるようになりました。

小学校4年時に都会へ越してきたのですが、体育や体力づくりで縄跳びが取り上げられると、高度な技を披露することで、周囲から驚かれたそうです。

日頃から、天気の良い休日には、なるべく外で遊ばせました。様々な公園に連れていき、いろんな遊具を体験させました。暑い日には、河原での石投げやダムづくり、水鉄砲。雨天時には児童館を利用したり、アイススケート場、ボーリング場…色々経験しました。

ブランコを漕ぐために、いつ足を伸ばし、いつ膝を曲げるのかを声かけ。

家族4人でのボール遊びで、ボールを投げたり受け止めたりすることにも慣れていきました。『苦手』と思わせる前に、『こうするとうまくいくよ』と意識して伝えました。

そんな中、フリスビーとアスレチックが得意であることが分かり、成功体験をなるべく多く積んでいきました。

…といっても、特に運動がよくできるわけでもなく、体育の授業はそこそこ。

まさか、中学校の部活で剣道部を選ぶとは、親も想像していませんでした。

中学から始めた剣道も、何とか継続できています。それは、一緒に頑張る仲間や環境があってこそですが、こうした幼少時からの体幹作りも、功を奏しているかもしれません。

また別の記事で、ASDが剣道に向いていたかも、といった内容も、お話したいと思います。

最後まで読んでくださり、ありがとうございました。

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